妻沼聖天山・奉納舞踊〜プログラム完成への道のり〜

 

10月18日に妻沼の聖天様の秋の例大祭で舞踊を奉納いたしました。雨続きの中の一瞬の晴れ間。本堂前の石舞台。それはそれは素晴らしいところでした。当日の様子についてはぜひStage Reviewをご覧ください。

いつもお世話になっている高野山東京別院の鳴海さんに奉納舞踊というありがたいお話をいただいてから、どのようなプログラムを組めば喜んでいただけるのかずいぶん考えました。東京で悶々としていても仕方ないので、すぐに参拝に。石舞台、本殿、境内のあちこちを歩いているだけで、自然とプログラムが出来上がりました。すごくあたたかくて素敵な空間でした。(もちろん、熊谷名物のカキ氷「雪くま」も堪能!)。

本殿を参拝すると、こちらのお寺のご住職(高野山東京別院の前の主監さんです)がお書きになった「国宝妻沼聖天山『本殿』シリーズ③」をいただきました。それによると、本殿の彫刻に、吉祥天様と弁財天様がすごろくをしていらっしゃる図があるんですね。実際に拝見いたしました(アイキャッチ画像です)。それをご覧になっている毘沙門天様も邪鬼を踏みつけるのを忘れるほどゲームに熱中しているという。。。ものすごく細部まで興味深い図です。さらに、以前の七福神には吉祥天様も入っていて女性が二人だったんだそうです。

ラクシュミー女神(吉祥天様)もいらして、サラスワティー女神(弁財天様)もいらっしゃる。もしや、パールヴァティー女神もいらっしゃるのでは?と思い、境内を探してみました。聖天様=ガネーシャ神のお母様ですからね。パールヴァティー女神は日本では別名のウマー(烏摩)女神として知られているようですが、吉祥天様や弁財天様に比べるとそれほど有名ではないので期待薄かなと思いつつ。。。

しかし、境内を歩いていて「痕跡」を発見しました!!それは、軍荼利明王(ぐんだりみょうおう)です。明王の武器はどうもドゥルガー女神っぽくないかなと思っていたところ、軍荼利はどうもクンダリーという言葉に由来するようです。シャクティー信仰につながるわけですね。密教の世界ですね。インドから日本に伝わる間にクンダリー(シャクティー)女神が軍荼利明王という男性に変化しているのも面白いです。そして、お名前はいろいろですが、この美しい女神たちはすべてシヴァ神の妃パールヴァティー女神なわけです。ドゥルガー女神は悪魔を倒すパールヴァティー女神のお姿ですよね。

こうして、聖天様と歓喜院さん所縁の神様を讃える舞踊というラインナップでプログラムがかたまりました。私たちだけでは私の今回浮かんだプログラムが完成しないので、助っ人に三浦恭子さん、萩原裕実子さん、毛塚七重さんにも加わっていただきました。ガネーシャ神を讃える演目として、恭子さんにはバラタナティヤムのガナパティ・ストゥティを、裕実子さんにはオリッシーのバクラトゥンダをお願いしました。バラタナティヤムとオリッシーで表現も異なるので対比が面白いですよね。七重さんにはオリッシーのナヴァ・ドゥルガーを踊っていただくことに。ドゥルガー女神は、ガネーシャ神のお母様でもあり、軍荼利明王ゆかりの女神でもあります。

ティラナメンバーは、ガネーシャ神を讃えるオリッシーのマンガラチャランとガネーシャ神のお父様シヴァ神を讃えるナテーシャカウトゥワムを披露することに。

初めてインド古典舞踊を観る方も多いので、ジェスチャーや解説を交えつつのプログラムです。喜んでいただけたとしたら大変ありがたいです。

sayaa