インド便り15: カーンチープラム

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バラタナティヤムのサリーがどこで織られているかご存知ですか?チェンナイからほど近いカーンチープラム(カーンチプラム)という町です。

普通の家で家族で織っているというのが大半だそうです。路地を歩くと機織りの音が聞こえるというのは風情があっていいですね。アッサムでムガやエリのシルクを織る町にも行きましたが、同じような感じで、良い音が響いていました。

私がうかがったところはご夫婦で機織りをされていました。娘婿だという旦那さま。毎日、二人向かい合ってシルクサリーを織ってらっしゃるとのこと。なんだか微笑ましい。ちょっと暗いですが、奥さまが織ってらっしゃるのはマルーンとゴールドの美しいシルクのサリーです。旦那さまの方は鮮やかなピーコックですね。素敵です。

衣装、大事にしたいですね。

もう一枚の写真は、サリーショップでのものです。ブラウス・ピースをカットした後に、端っこを整えてくれています。

カーンチープラムは寺院の町としても有名で、毎年多くの参拝者が訪れます。私が行った12月はまさに巡礼の時期ということで、同じ色のサリーやドーティーをまとった人々を多く見かけました。南インドの各地からカーンチープラム詣をしているそうです。緑のドーティーの人々はカルティケーヤ神の信者、黒いドーティーの人々はケーララからの巡礼者などなど。女性だけのグループも。

ここのEkambaranathar寺院はシヴァ派の重要な寺院で、こちらのシヴァ神は、5大要素(地、火、水、気、天)のうちの地を象徴しているそうです。近いうちに全部巡ってみたいです。

ぜひ、皆さんもカーンチープラムを訪れてはいかがでしょうか?